スイゼンジノリとは
スイゼンジノリは、九州の阿蘇山系の伏流水のみで育ち、食することのできる非常に珍しい藍藻です。江戸時代には、細川藩や秋月藩が幕府へ献上しており、藩の財政を支えていたと言われております。
オランダの学者であるスリンガー氏により、その生育環境の素晴らしさから「聖なる」という意味をもつ「Sacrum」という学名をつけられました。
サクランは、この素晴らしい水環境で育つスイゼンジノリが自らの細胞を守るために分泌すると考えられています。
現在、大量養殖は福岡県朝倉市の黄金川と、熊本県上益城郡益城町で行っており、黄金川周辺では水環境の悪化に伴い、その収穫量が減っております。弊社では、この貴重で素晴らしい生育環境を守る活動を行うとともに、スイゼンジノリの養殖・培養について養殖業者様と共に取り組んでおります。
スイゼンジノリ
学名:Aphanothece sacrumu
Sacrumuはオランダの植物学者・シュリンガーが、スイゼンジノリの生育環境の美しさに感動して与えた‘聖なる’という意味
非常に美しい地下水を使いスイゼンジノリは生産量が非常に限られた中、大切に育てられており、量産が難しかった希少な生物です。
ラン藻という生物は地球上に最初に酸素をもたらした原始生物です。その中でも食することが出来かつ養殖によって管理されているラン藻は限られておりスイゼンジノリはその貴重な品種のひとつです。
美しい日本の水環境、しかも限定された地域でのみ育つスイゼンジノリはまるで「奇跡の生物」です。
美しい水のイメージそのものであるスイゼンジノリは、その希少性だけで無く、これまで江戸時代から続く食文化を支え、カルシウム分、鉄分が非常に豊富であり近年、抗酸化作用があることが東海大学の椛田教授の研究で解明され健康食品としても多くの方々の役に立つ食品として期待されています。
これはスイゼンジノリが安全であり、私たちの健康にも大きく貢献出来る生物であることを意味している。スイゼンジノリは日本の水資源により生み出された「日本の財産」と言える生物です。
福岡県朝倉市の「湧き水からなる川」黄金川
で自然の中養殖されるスイゼンジノリ
スイゼンジノリは限定された地域(九州地方の湧水からなる清流と、地下水のみ)で育つ日本にしか生息していない非常に珍しい生物(ラン藻)です。
特定の環境条件(水温、水質(イオン濃度)、水流)が整わなければ決して育つことが出来ません。
現在この条件を満たしているのは福岡県・朝倉市の黄金川と熊本市の地下水のみです。